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当会識者・有馬純先生が新刊『脱炭素現実主義』を発刊されました。

 当会に協力をいただいております有馬純先生が、このたび新刊『脱炭素現実主義』を発刊されましたので、ご紹介いたします。

 有馬先生は、長年にわたりエネルギー政策・地球温暖化問題に携わり、国内外の政策形成や国際交渉にも豊富な経験を有する、我が国を代表するエネルギー・環境政策の専門家です。

 脱炭素化をめぐる国際情勢やエネルギー安全保障、産業競争力など、企業経営にも大きな影響を与える課題について考える上で、会員企業の皆様にとっても大変参考となる一冊です。ご関心のある方は、ぜひご一読ください。


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 Amazon 商品ページ 『脱炭素現実主義』

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著者:有馬 純 氏

 

東京大学公共政策大学院客員教授、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)特命参与、経済産業研究所コンサルティングフェロー、

国際環境経済研究所主任研究員、アジア太平洋研究所上席研究員、東アジア・ASEAN経済研究センター(ERIA)シニアポリシーフェロー、

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書執筆者

 

第1章 国連気候変動交渉とパリ協定

1 京都議定書の苦い教訓

2 ポスト京都議定書交渉とカンクン合意

3 パリ協定の成立

4 1・5℃至上主義の台頭とグラスゴー気候合意

5 グローバルストックテイクとエネルギー転換

6 新資金援助目標を巡る対立

7 地球温暖化交渉はなぜ難航するのか

 

第2章 トランプ第2期政権と脱・脱炭素

1 地球温暖化・エネルギー政策の党派性

2 トランプ第2期政権の環境・エネルギー政策のキーパーソン

3 「掘って、掘って、掘りまくれ」

4 インフレ抑制法の「解体」

5 危険性認定の廃止

6 ESG、環境金融への逆風

7 パリ協定、さらには気候変動枠組条約からも離脱

8 マルチの国際会議においてもトランプ色全開に

9 トランプ第2期政権のアンチ気候変動がもたらす影響

 

第3章 脱炭素の理想と現実のギャップに悩む欧州

1 理想化されるEU、ドイツ

2 欧州はなぜ脱炭素の旗手となったのか

3 欧州グリーンディールという壮大な実験

4 ドイツモデルへの強い自信

5 安価なロシア産天然ガスへの依存

6 ウクライナ戦争がもたらした大転換

7 高いエネルギー価格と競争力危機

8 対中貿易の誤算

9 欧州議会選挙と環境政党の退潮

10 ドラギレポートの衝撃

11 欧州競争力コンパスとクリーン産業ディール

12 2040年90%削減目標を巡る対立

13 トランプ第2期政権との価値観対立

14 安全保障環境の激変がグリーンディールをさらに困難に

15 欧州はどこへ向かうのか

 

第4章 「環境優等生・中国」の虚実

1 西側首脳を怒らせた中国の交渉姿勢

2 クリーンエネルギー大国・中国

3 環境活動家の中国礼賛とダブルスタンダード

4 クリーンエネルギー大国・中国の不都合な真実

5 中国のサプライチェーンの闇

6 中国製クリーンエネルギー技術と経済安全保障

7 環境原理主義の最大の受益者は中国

 

第5章 中国の重要鉱物支配と問題点

1 石油から重要鉱物へ

2 なぜ重要鉱物が重要なのか――GX・AI・軍事が同じ鉱物を奪い合う時代

3 中国はなぜ重要鉱物サプライチェーンを独占できたのか

4 重要鉱物を武器化する中国

5 消費国は中国依存にどう対処しようとしているのか――G7重要鉱物戦略の形成と限界

6 中国依存は本当に下げられるのか――供給網再構築の可能性と課題

 

第6章 グローバル・サウスの論理

1 COP29におけるインドの存在感

2 UNCTADから始まる「南」の政治化

3 CBDRの成立と歴史的排出責任

4 途上国の経済発展と累積排出量のシフト

5 脆弱性の偏在と適応の重み

6 グローバル・サウス内の多様性

7 途上国の最大の関心事――資金問題

8 損失と損害を巡る法的責任

9 BRICSの台頭

10 1・5℃目標、NDC、そして現実

 

第7章 脱炭素、エネルギー危機、重要鉱物が示したエネルギー転換の難しさ

1 地球温暖化・エネルギー政策が大きく揺れた5年間

2 グラスゴー気候合意が生み出した「脱炭素の時代」

3 理想と現実のギャップの顕在化

4 脱炭素が生んだ新たな依存――重要鉱物と中国

5 IEAシナリオの変化

6 「エネルギー転換」から「エネルギー追加」へ

7 イラン戦争が書き換えたエネルギー安全保障観

8 「今こそ脱化石燃料」論の落とし穴

9 プラグマティズムが主流のエネルギーサークル

 

第8章 激動する国際エネルギー情勢に日本はどう向き合うべきか

1 日本はエネルギー政策の実験をする余裕のない国である

2 「S+3E」の優先順位を取り戻す

3 第7次エネルギー基本計画――常識への回帰

4 原子力を日本の基幹的な安全保障資産に戻す

5 再生可能エネルギーは「量」から「価値」へ

6 LNGと石炭――移行期の安全保障を支える火力発電

7 重要鉱物とクリーン技術――脱炭素政策を経済安全保障政策に変える

8 エネルギー安全保障外交――日本一国では守れない

9 対アジアエネルギー協力

10 パリ協定に参加しつつ、数値目標との心中はしない

11 脱炭素政策に「値札」を付ける

12 「骨太方針2026」――エネルギー安全保障を成長戦略に組み込む

13 日本が示すべきエネルギーのコモンセンス