2021年度(令和3年度) 機械工業生産額見通し調査 (発表:2021年10月28日)

2021年度(令和3年度) 機械工業生産額見通し調査 (発表:2021年10月28日)

 日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っておりますが、このほど2021年度見通しの集計結果(調査時点2021年9月8日)がまとまりましたので、その概要を紹介します。

 なお、機種別の生産額(2020年度実績、2021年度見通し)、輸出額(2020年度実績)など、詳細についてお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合わせ下さい。

 また、数値は一応当該機種の全国ベースを原則としていますが、機種によってはこれを下回るものもあります。

 特筆すべき点としては、今回の調査では、新型コロナウイルス感染症の影響により、生産額が大きく減少した2020年度の64兆7968億円から持ち直してきており、2021年度は70兆5371億円を見込んでいます。しかしながら、回復はしているものの、リーマンショック後の最も高い生産額であった2018年度の75兆6686億円には全く及ばない状況です。

 

2021年度は8.9%増と3年ぶりの増加見込み
 -2021年度(令和3年度)機械工業生産額見通し調査結果まとまる

 

1.概  況


<2021年度(令和3年度)の生産動向>

 我が国の2021年度の機械工業生産は持ち直してきているものの、足下では回復の動きが弱まっている。新型コロナウイルス感染症の影響により、リーマンショック以来の低い水準だった2020年度から回復しつつある中で、供給面では世界的な半導体供給不足、サプライチェーンの混乱等による東南アジアを中心とした部品供給の遅れ等が下振れ要因となっている。下期は受注が積み上がっている品目も多いことから、部品の供給の遅れが解消されれば、生産額の増加が期待できる。他方で、新型コロナウイルス感染症の状況に加えて、大口輸出先の中国経済の動向、原油等の資源価格の上昇等の要因が懸念材料である。こうした中、2021年度の機械工業生産額は全体では前年度比8.9%増の70兆5371億円となる見通しである。機械工業の機種別の生産動向は次のとおりである。

 機械工業の機種別の生産動向は次のとおりである。 

業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

(一部、日機連試算)


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