2020年度(令和2年度) 機械工業生産額見通し調査 (発表:2020年7月21日)

2020年度(令和2年度) 機械工業生産額見通し調査 (発表:2020年7月21日)

 日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っておりますが、このほど2020年度見通しの集計結果(調査時点2020年6月15日)がまとまりましたので、その概要を紹介します。

 なお、機種別の生産額(2019年度実績、2020年度見通し)、輸出額(2019年度実績)など、詳細についてお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合わせ下さい。

 また、数値は一応当該機種の全国ベースを原則としていますが、機種によってはこれを下回るものもあります。

 さらに今回の調査は、新型コロナウイルスの影響による見通しの不透明さがあり、これと関連して工業会の見通しをベースに、日機連試算で算出した品目が昨年度と比較して増えています。

 

2020年度は10.4%減と2年連続の減少見込み
 -2020年度(令和2年度)機械工業生産額見通し調査結果まとまる

 

1.概  況


<2020年度(令和2年度)の生産動向>

 我が国の2020年度の機械工業生産は、新型コロナウイルス感染症により、需要・供給両面で大きな影響が出ており、リーマンショック以来の厳しい状況になると見込まれる。上期は特に自動車を中心に輸送機械の生産が大きく減少し、全体の生産額は前年度15.3%減になると見込まれる。一方、下期は自動車の回復と、5G向けをはじめとした情報通信機械、電子部品・デバイスの生産増加が期待され、前年度比5.5%減まで回復するものと見込まれる。従って、2020年度全体としての機械工業生産額は、前年度比10.4%減の65兆3704億円となる見通しである。この生産額は、リーマンショック翌年(2009年)の生産額(約61兆円)を上回るものの、2013年度以来の70兆円割れの生産額で、東日本大震災翌年(2012年)の生産額(約65兆円)とほぼ同等である。なお、先行き不透明感が強い品目もあり、新型コロナウイルスの影響が生産額見通しに反映されていない品目もある。

 機械工業の機種別の生産動向は次のとおりである。 

業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

(一部、日機連試算)


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