日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っておりますが、このほど2019年度見通しの集計結果(調査時点2019年6月)がまとまりましたので、その概要を紹介します。 なお、機種別の生産額(2018年度実績、2019年度見通し)、輸出額(2018年度実績)など、詳細についてお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合わせ下さい。 また、数値は一応当該機種の全国ベースを原則としていますが、機種によってはこれを下回るものもあります。
2019年度は0.7%増と3年連続の増加見込み
機械工業の主な動向は次のとおりである。
<2019年度(令和元年度)の生産動向> 我が国の2019年度の機械工業生産は概ね底堅い回復を続けているが、景気全般に先行き不透明感があり、その度合いは緩やかなものとなっている。国内では深刻な人手不足を背景に省力化・自動化ニーズが設備投資を下支えし、交通・物流等の社会インフラ整備、五輪関連工事や国土強靱化対策等の投資も期待できる。海外では米国の景気が着実に回復しており、欧州ユーロ圏では景気は緩やかに回復、中国は景気回復の遅れが見られるが、今後政府の内需刺激策の効果が期待される。この先、国内が消費税増税の影響、海外は米中の貿易問題の行方や中国景気の動向、イラン等を巡る中東情勢の緊迫化、Brexitの動向等の下振れリスクを注視していく必要がある。こうした中、2019年度の機械工業生産額は全体では前年度比0.7%増の76兆3268億円となる見通しである。 機械工業の主な動向は次のとおりである。
(一部、日機連試算)
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