平成29年度 機械工業生産額見通し調査 (発表:平成29年7月20日)

平成29年度 機械工業生産額見通し調査 (発表:平成29年7月20日)

 日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っておりますが、このほど平成29年度見通しの集計結果(調査時点平成29年6月)がまとまりましたので、その概要を紹介します。

 なお、機種別の生産額(28年度実績、29年度見通し)、輸出額(28年度実績)など、詳細についてお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合わせ下さい。

 また、数値は一応当該機種の全国ベースを原則としていますが、機種によってはこれを下回るものもあります。

 

平成29年度は2.3%増と2年ぶりの増加見込み
 -平成29年度機械工業生産額見通し調査結果まとまる

 

1.概  況


<平成28年度の生産動向>

 我が国の機械工業の国内生産に関しては、電力料金が高値で継続、生産拠点の需要地立地の趨勢、原材料、資源を巡る地政学的なリスク等のマイナス面を抱えた中で、緩やかな伸びとなった。また、海外では米国の景気は底堅かったものの新政権の政策見通しの不透明さがあり、欧州の景気回復は緩やかな中で英国のEU離脱問題を抱え、中国をはじめとする新興国は景気減速への不安を依然として抱えた中で緩やかな伸びとなった。さらに、生産活動での収益面のマイナス要因として為替の円高への動きが影響した。

 こうした中で平成28年度の機械工業生産額は全体では前年度比0.7%減の70兆7718億円となった。

 機械工業の主な動向は次のとおりである。  

業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

 

 

<平成29年度の生産動向>

 我が国の平成29年度の機械工業の生産は、国内では、人手不足に伴う根強い省力化・自動化のニーズ、オリンピック開催に向けた交通・物流等の社会インフラ整備などの投資、過去の景気対策の反動の解消などによる需要増、税制等の各種政策効果等が期待される。他方、海外では米国の景気は底堅いものの今後利上げに伴う経済の減速や新興国からの資金流出などの懸念もある。欧州はユーロ圏を中心に緩やかな景気回復が続き、中国では中長期的な不透明感を伴うものの、半導体関連の需要や省力化・自動化投資の伸びが期待できる見込みである。こうした中、平成29年度の機械工業生産額は全体では前年度比2.3%増の72兆4347億円となる見通しである。

 機械工業の主な動向は次のとおりである。

 
業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

(一部、日機連試算)


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