平成28年度 機械工業生産額(改訂)見通し調査 (発表:平成28年11月24日)

平成28年度 機械工業生産額(改訂)見通し調査 (発表:平成28年11月24日)

 日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っておりますが、このほど平成28年度改訂見通しの集計結果(調査時点平成28年10月)がまとまりましたので、その概要を紹介します。
 なお、機種別の生産額(27年度実績、28年度見通し)、輸出額(27年度実績)など、詳細についてお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合せ下さい。
 また、数値は一応当該機種の全国ベースを原則としていますが、機種によってはこれを下回るものもあります。

 

平成28年度は0.9%減と4年ぶりの減少見込み
-平成28年度機械工業生産額改訂見通し調査結果まとまる 

 

1.概  況


<平成27年度の生産実績>

 我が国の機械工業は、継続して緩やかな回復基調を辿った。国内では電力料金が高値で継続、生産の海外シフト、海外では米国の景気は底堅かったものの、欧州の景気回復は緩やかで、中国の景気失速への不安も大きかった。こうした中で、我が国機械工業全体の動きとしては、企業収益の改善や、原油価格の安定、金融緩和政策や設備投資減税による効果、為替の安定が輸出額の増加に寄与し、持ち直しの動きを見せたが、中国経済の減衰等を背景とした一部の一般機械等において下振れが生じた。

 こうした中で平成27年度の機械工業生産額は前年度比1.5%増の71兆2582億円となった。

 機械工業の主な品目の動向は次のとおりである。

 

業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

 

<平成28年度の生産動向>

 我が国機械工業の生産額は4年ぶりの減少を見込んでいる。国内生産では熊本地震による一部部品の供給難も解消に向かい、年度当初から低迷が続いていた機械工業の生産も各種政策効果や雇用・所得環境の改善により持ち直してきている。一方で、趨勢的な生産拠点の需要地立地、原材料・資源を巡る地政学的なリスク、円高への懸念等のマイナス要因も抱えている。また、海外では米国の景気は底堅く、欧州の景気も緩やかに回復するとみられるが、中国を始めとする新興国等の景気の下振れリスク等、海外経済には不透明感が高まっている。こうした中で平成28年度の機械工業生産額は前年度比0.9%減の70兆6388億円となる見通しである。機械工業の主な品目の動向は次のとおりである。

(注)なお、当初見通しとの差異要因の分析については「平成28年度生産額見通し(当初・改訂)対照表」に記載のとおり。

 機械工業の主な動向は次のとおりである。

 

業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

 

(一部、日機連試算)


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