平成25年度の生産動向

-平成25年度-

(調査時点平成25年5月)

●一般機械

一般機械の生産額は、前年度比(以下同様)4.1%増の13兆994億円となる見通しである。

  機種別にみると以下のとおり。ボイラー・原動機は、ボイラー・タービンが外需の伸びを期待、はん用内燃機関も生産拠点の海外シフトは継続するものの、前年度の持ち直しが期待され、全体で1.2%増。土木建設機械は、国内が引き続き堅調に推移、輸出も下期から緩やかに回復すると見込まれ、8.2%増。印刷・製本・紙工機械は、国内外ともに生産合理化や環境対応、小ロット対応等に貢献する高付加価値設備にシフトしたユーザーからの需要の増加を期待し、5.0%増。油空圧機器は、中国を始めとする新興国向けが依然として厳しいものの、内需は復旧・復興需要が、外需は米国や東南アジア向け需要が期待でき、2.2%増。ロボットは、引き続き米国向けが堅調に推移するなかで、中国を中心としたアジア向けの回復が期待され、4.2%増。動力伝導装置は、スチールチェーンが円安による国内生産の需要の戻りを期待するが未だ様子見の状況であり、変速機は需要先の生産増や発電関連、老朽化対策等での需要増を期待し、全体で0.9%増。農業用機械器具は、国内向けが農業機械関連補正予算による需要増、海外は欧州は厳しいものの、北米、アジアでの伸びを見込み、全体では横ばい。金属工作機械は、国内が政策効果による需要増、海外も円安の効果に加え、堅調な自動車産業の需要に牽引され、国内外ともに回復が見込まれ、2.7%増。第二次金属加工機械は、液圧プレスや機械プレス等の減少が見込まれ、3.4%減。繊維機械は、化学繊維機械、準備機械、織機、編組機械等が中国や他のアジア新興国で回復が見込まれ、全体では37.1%増。食料品加工機械は、復旧需要や国内需要先の設備更新が期待され、1.1%増。木材加工機械は、国内が新設住宅着工増によるプレスカット機械の需要増、海外は合板機械の需要増が見込まれ、17.2%増。事務用機械は、海外での現地生産が進み、国内生産の減少傾向が続くことから、22.5%減。ミシンは、工業用ミシンがアジア市場で緩やかな回復が見込まれ、0.8%増。冷凍機・同応用装置は、冷凍空調用圧縮機、空気調和関連機器、冷凍冷蔵関連機器のいずれも増加が見込まれ、全体で4.0%増。半導体製造装置及びFPD製造装置は、ファウンドリ投資の継続、モバイル用メモリー市場の回復、TV用大形パネルの設備投資の再開への期待から、8.4%増加する見通しである。

(平成25年度)

●電気機械

電気機械の生産額は、前年度比(以下同様)0.5%増の6兆8039億円となる見通しである。

  機種別にみると以下のとおり。回転電気機械・静止電気機械器具・開閉制御装置は、 国内では復興需要が一段落するものの、景気刺激策による民間設備投資の回復、中国向けの輸出下げ止まり等を見込み、0.7%増。民生用電気機械は、家電製造企業のグローバル展開に伴い海外生産シフトが進むとみられ、1.1%減。電球は、生産拠点の海外化や電球形LEDランプの普及の影響を受け、一般照明用電球、電球形蛍光ランプが減少すると見込まれ、11.5%減。電気計測器は、放射線計測器が減少するものの、電気計器、電気測定器、工業用計測制御機器、環境計測器は増加し、全体では2.0%増加する見通しである。

(平成25年度)

●情報通信機械

 情報通信機械の生産額は、前年度比(以下同様)0.3%増の4兆2175億円となる見通しである。

 機種別にみると以下のとおり。民生用電子機器は、薄型テレビやDVDビデオが引き続き地上デジタル放送完全移行後の需要減少が続き、カーナビゲーションシステムも前年の増加による反動減、デジタルカメラが一眼レフタイプの需要増は見込めるものの、コンパクトタイプで多機能携帯電話の影響を受けることから、全体では8.2%減。通信機器は、有線通信機器が国内各社の業績改善や消費マインドの改善は期待できるものの、海外メーカーとの競争は厳しく、海外生産へのシフトが進み、有線端末機器は横ばい、有線ネットワーク関連機器で減少し、無線通信機器では多機能携帯電話が海外メーカーとの競争激化で上期は伸び悩むものの、下期に回復が期待され、通信機器全体では2.8%増。電子計算機及び関連装置は、ビジネス市場でのリプレース需要の活発化が期待されるパソコンの増加もあり、4.4%増加する見通しである。

(平成25年度)

●電子部品・デバイス

電子部品・デバイスの生産額は、前年度比(以下同様)7.4%増の7兆1140億円となる見通しである。

電子部品は受動部品のセラミックコンデンサやコネクタが多機能携帯電話向けの輸出増、半導体はフラッシュメモリやDRAMの輸出増、ディスプレイデバイスは多機能携帯電話向けの中・小型の液晶デバイスの伸びが期待でき、電子部品は6.0%増加、電子デバイスは8.2%増加する見通しである。

(平成25年度)

●輸送機械

輸送機械の生産額は、前年度比(以下同様)0.1%増の28兆8860億円となる見通しである。

  機種別にみると以下のとおり。自動車は、海外では輸出環境の改善はあるものの、海外生産の進展が予想され、国内販売では上期には前年度の反動減、下期には景気の持ち 直しによる回復が期待されることから、自動車全体では横ばい。自動車部品は、自動車市場での大幅な生産増による部品の需要増は難しいが、景況感の回復や、東京モーターショーの開催による需要増を期待し、通期では1.3%増。産業車両は、フォークリフトトラック、ショベルトラックともに国内の設備投資回復への期待、為替の調整による輸出競争力の回復も見込まれ、全体では4.3%増。鋼船は、引き続き手持ち工事の減少により徐々に操業を落としていくことが見込まれ、12.6%減。航空機は、発動機部品が減少するものの、機体、発動機、機体部品、装備品が増加し、全体で14.4%増加する見通しである。

(平成25年度)

●精密機械

精密機械の生産額は、前年度比(以下同様)1.7%増の1兆3059億円となる見通しである。

機種別にみると以下のとおり。計測機器は、計量機器が国内での政策への期待、海外は緩やかな回復を見込み、分析機器は国内で横ばいもしくは微増、海外は中国への輸出が横ばいもしくは微減を見込み、光学測定機は米国、中国、東南アジア向けで増加を見込み、測量機器は国内外での需要増を見込むことから、全体で3.1%増。光学機械は、写真機が2.1%増、望遠鏡・顕微鏡が年度後半の回復を見込み1.2%増、カメラの交換レンズ・付属品が2.7%減、光学機械全体では1.1%減少する見通しである。

(平成25年度)

●金属製品

金属製品の生産額は、前年度比(以下同様)1.2%増の2兆6828億円となる見通しである。

  機種別にみると以下のとおり。鉄構物・架線金物は、2.4%増。ばねは、0.9%減。機械工具は、特殊鋼工具が自動車向けで需要増が見込まれ6.6%増、超硬工具が米国や東南アジアでの需要増が見込まれ1.6%増、ダイヤモンド工具が自動車向けの復調を期待するものの、先行きは不透明で1.4%減、機械工具全体では2.0%増。バルブ・コック・鉄管継手は、震災の復興需要で、3.9%増加する見通しである。

(平成25年度)

●鋳鍛造品

鋳鍛造品の生産額は、前年度比(以下同様)0.4%減の2兆5458億円となる見通しである。

機種別にみると以下のとおり。粉末冶金製品は、2.0%減。鍛工品は、震災の復興需要の進展、需要先の海外展開や部品の現地調達が安定するまでの一過性の需要等で、自動車、産業機械、建設機械向けがいずれも持ち直し、1.9%増。銑鉄鋳物は、1.0%増。可鍛鋳鉄・精密鋳造品は、3.9%減。非鉄金属鋳物は、1.7%減。ダイカストは、自動車向け等が上期に厳しく、2.5%減少する見通しである。

(平成25年度)