平成28年度 機械工業生産額見通し調査 (発表:平成28年7月22日)

平成28年度 機械工業生産額見通し調査 (発表:平成28年7月22日)

 日機連では、毎年関係工業会の協力を得て、年度ごとの機械工業の生産額見通し調査を行っているが、このほど平成28年度見通しの集計結果(調査時点平成28年6月)がまとまったので、その概要を紹介する。

 なお、機種別の生産額(27年度実績、28年度見通し)、輸出額(27年度実績)などについて更に詳しくお知りになりたい方は、業務部(TEL:03-3434-5383)まで問い合せ下さい。

 

平成28年度は1.1%増と4年連続の増加見込み
 -平成28年度機械工業生産額見通し調査結果まとまる

 

1.概  況


<平成27年度の生産動向>

 我が国の機械工業は、継続して緩やかな回復基調を辿った。国内では電力料金が高値で継続、生産の海外シフト、海外では米国の景気は底堅かったものの、欧州の景気回復は緩やかで、中国の景気失速への不安も大きかった。こうした中で、我が国機械工業全体の動きとしては、企業収益の改善や、原油価格の安定、金融緩和政策や設備投資減税による効果、為替の安定が輸出額の増加に寄与し、持ち直しの動きを見せたが、中国経済の減衰等を背景とした一部の一般機械等において下振れが生じた。

 こうした中で平成27年度の機械工業生産額は前年度比1.5%増の71兆3498億円となった。

 機械工業の主な動向は次のとおりである。

  
業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

 

 

<平成28年度の生産動向>

 我が国の機械工業の今後の国内生産に関しては、引き続き電力料金が高値で継続、生産拠点の需要地立地の趨勢、原材料、資源を巡る地政学的なリスク等のマイナス面を抱えている。また、海外では米国の景気は底堅いと見られるが、欧州の景気回復は緩やかな中で英国のEU離脱問題を抱え、中国をはじめとする新興国は景気減速への不安を依然として抱えている。さらに、生産活動での収益面のマイナス要因として為替の円高への動きが懸念される。こうした中、平成28年度は平成27年度に比べ伸び率において低下し、平成28年度の機械工業生産額は前年度比1.1%増の72兆1565億円となる見通しである。機械工業の主な動向は次のとおりであるが、現下の情勢の下、一部の業種において更なる下振れの可能性もあり得ることに留意を要する。

 機械工業の主な動向は次のとおりである。
 
業種別機械工業の動向
1.一般機械 2.電気機械 3.情報通信機械 4.電子部品・デバイス
5.輸送機械 6.精密機械 7.金属製品 8.鋳鍛造品

(一部、日機連試算)


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