講演会講演会『機械安全国際規格の動向と中国の基準認証制度の状況』 SUMMARY
日機連主催の「機械安全」に関する講演会『機械安全国際規格の動向と中国の基準認証制度の状況』が、3月11日 (火)に女性と仕事の未来館ホール(港区芝)において、機械および電気機械の製造業を中心とする約220名の多数にのぼる参加を得て開催された。
本講演会は、日機連の機械安全推進特別委員会(委員長・栗原史郎 一橋大教授)の下に標準化推進部が進める「機械安全」普及活動の一環として、「機械安全普及部会」(主査・栗原史郎 一橋大教授)において企画・立案され、今年度1月29日開催の講演会「企業の機械安全取り組み事例紹介」に引き続いて実施されたものである。
冒頭に、主催者を代表して日機連事務局長の石坂清より機械安全国際規格の動向を紹介し、本講演会の前半二例の国際規格は、日機連「ISO/TC199機械類の安全性部会」の下に設置されているワーキンググループにおいて対応しているものであり、本日の講師をそれぞれのワーキンググループで中心的活動をされているお二人にお願いした旨紹介した。後半の中国の基準認証制度は、日機連としてここ数年調査を続けており、最新動向の的確な理解が必要との判断でテーマとして取り上げさせて頂いた旨の紹介を行った。
講演では、
ISO11161:07統合生産システム(基本要求事項)は、単体機械に対する要求事項を規定する規格ではなく、2台以上の機械を統合した場合の安全性を規定する新たな規格として登場したものである。規格の内容としてまだ練れていないところがあり、統合生産システムの事例を多くもつ日本国内で今後内容を整理し、「付属書の作成・整備」を行うことにより、ガイドとして活用できるようにしていきたいとの発表があった。 ISO13849-1:06制御システム安全関連部(一般原則)は、制御システム安全関連部のアーキテクチャを定義する際に、確定論的な定義に基づくカテゴリに加えて、信頼性の概念を導入して確率論的な要素を取り入れたパーフォーマンス・レベルを定義するやり方に変更となったことを紹介するものである。講演では、このパーフォーマンス・レベルの求め方を事例を交えながら紹介した。 中国の基準認証制度(CCCマーク制度)の状況は、CCCマーク制度の最新情報を現地調査に基づき発表したものである。 今回も、ご案内をお出しした早々に定員を上回る申し込みを頂き、多くの方にお断りのご連絡を差し上げざるを得ない状況となった。皆様のご関心の高さを、改めて認識した次第である。
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