講演会「機械安全国際規格の紹介」ISO/TC199,IEC/TC44,ISO13849-2,IEC60204-1

講演会「機械安全国際規格の紹介」ISO/TC199,IEC/TC44,ISO13849-2,IEC60204-1

講演会

日機連講演会『機械安全国際規格の紹介』を開催

 

 日機連は、平成22年12月10日 (金)にヤクルトホール(港区東新橋)において「機械安全」に関する講演会『機械安全国際規格の紹介』を、機械および電気機械の製造業を中心とする約390名の多数にのぼる参加者を得て開催した。

 本講演会は、日機連の機械安全推進特別委員会(委員長・栗原史郎一橋大学大学院教授)の下に標準化推進部が進める「機械安全」普及活動の一環として企画・立案され、実施したものである。

 講演会開催の趣旨は以下である。 
 機械安全国際標準に示されているリスク評価に基づく安全性確保の考え方、いわゆるリスクベースドアプローチは、欧米のみならず、アジア諸国にも浸透し、国際的な共通概念となってきている。 
 グローバル市場に製品を投入する機械メーカの設計部門の方々はもとより、我が国の製造現場における機械設備の安全性確保に携わる方々にとっても、この考え方に沿って体系化された機械安全の規格類について理解を深めることが必要となってきた。 
 このため、日機連では毎年度、機械安全国際規格開発の動向と、主要な規格について解説する講演会を実施しており、今年も「機械安全国際規格の紹介」と題した講演会を開催することとした。 
 今回は、ISO/TC199(機械類の安全性)、IEC/TC44(機械類の安全性―電気的側面)の両技術委員会の動向報告に続き、現在改訂版の検討が行われている重要な規格として、ISO13849-2(制御システムの安全関連部―第2部:妥当性確認)とIEC60204-1(機械の電気装置―第1部:一般要求事項)の内容についてご紹介することとした。

 講演会では、冒頭に、主催者を代表して日機連標準化推進部長の川池襄より、開会のご挨拶を述べた後、講演に入った。

 講演のテーマと講師は以下のとおり、 
「ISO/TC199の動向」(PDFファイル511KB)(禁無断転載) 
齋藤剛氏 (独)労働安全衛生総合研究所 機械システム安全研究グループ 主任研究員(ISO/TC199国内委員会副主査)


「IEC/TC44の動向」(PDFファイル900KB)(禁無断転載) 
福田隆文氏 長岡技術科学大学 技術経営研究科 システム安全系 教授(IEC/TC44国内委員会主査)


「ISO13849-2 機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第2部:妥当性確認」(PDFファイル536KB)(禁無断転載) 
杉田吉広氏 テュフラインランドジャパン(株)テクノロジーセンター ビジネスデベロップメント シニアマネジャー (ISO/TC199、IEC/TC44国内委員会委員)


「IEC60204-1 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項」(PDFファイル1048KB)(禁無断転載) 
岡田和也氏 IDEC(株)規格安全ソリューションセンター 規格安全推進グループ (IEC/TC44国内委員会WG委員)

 

日機連 川池標準化推進部長
(独)労働安全衛生総合研究所
齋藤 剛氏
   
長岡技術科学大学 福田 隆文氏
テュフラインランドジャパン(株)
杉田 吉広氏
   
IDEC(株) 岡田 和也氏
日機連 石坂常務理事
   
 
会場
 
   

 

〔講演概要〕 
「ISO/TC199及び IEC/TC44の動向」 
日機連では、「機械類の安全性」については、国際標準化活動の国内審議団体として、ISO/TC199(機械類の安全性)及びIEC/TC44(機械類の安全性-電気的側面)の国際会議に参画し、日本発の規格提案も含め、我が国関係者の意見を反映させつつ国際規格の制定に積極的に関与するとともに、制定された国際規格に整合したJISの原案づくりに努めている。 
ISO/TC199及びIEC/TC44のそれぞれに対応した国内委員会の副主査、主査により活動状況を紹介した。

ISO13849-2 機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第2部:妥当性確認 
本規格は、制御システムの安全関連部のアーキテクチャの定義にパーフォマンスレベル(PL)を導入することに改訂された規格“ISO13849-1機械類の安全性―制御システムの安全関連部―第1部:設計のための一般原則”の履行に不可欠な制御システムの安全関連部の妥当性確認に関するものである。 
本文にて妥当性確認のプロセス及びその細目を規定しているが、特に貴重なのは附属書であるとされている。 附属書に機械系、空圧系、油圧系、電気系制御システム毎に妥当性確認ツールとしての“基本的安全原則”、“十分に吟味された安全原則”、“十分吟味された構成部品”、“故障リスト及び故障の除外”の一覧が示されている。 
本規格は、現在新ISO13849-1:2006に整合させることとブラシアップが目的で国際会議の場で改訂審議中である。

IEC60204-1 機械類の安全性―機械の電気装置―第1部:一般要求事項 
本規格は、機械類の安全性・電気的側面の基本規格であり、機械類の電気装置(電気、電子及びプログラマブル電子装置を含む)の安全要求を規定している。 
電気安全の基本規格であるので、下表に示すように各国の規格として展開されている。

 

 

 

本規格の目的は、“人の安全確保 (safety of persons)”、“財産(装置,機器,部材)の安全確保(safety of property)”、“制御応答の一貫性(正しい制御・応答)の確保(consistency of control response)”、“保全の容易性の確保 (ease of maintenance)”である。 
また、適用範囲は、“作動時に手持ち携帯することのできない機械のための電気・電子機器及びシステムに適用する。(連携して機能する機械グループを含む。)” 
“AC1000V/DC1500V以下、200Hz以下で動作する電気機器、その構成部品に適用する。(特定な機器を除外)”である。 
従って、本規格は非常に広範囲なものになっており、講演では以下の項目に絞って紹介した。

 (1) 機械安全に関する国際規格の中でのIEC60204-1の位置づけ 
 (2) IEC60204-1:2005 主な要求事項の紹介


- 入力電源断路 
- 感電防止 
- 装置の保護 
- 接地 
- 制御回路/制御機能 
- オペレータインターフェイス 
- 電線 
- エンクロージャー 
- 高温表面


 (3) 今後の動向 
 なお、本規格も、ケーブルレス制御の規定を充実、整理するなどの内容を含めて国際会議の場で改訂作業が行われており、改訂第6版発行を2012年目標で進められている。

最後に、日機連 常務理事 石坂 清より閉会にあたってのご挨拶を述べ終了した。

 

〔標準化推進部〕

 

KEIRIN
この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。
 

 

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