日機連講演会「機械安全規格の紹介」を開催

日機連講演会「機械安全規格の紹介」を開催

講演会

 日機連講演会「機械安全規格の紹介」を開催 

 日機連では、国内産業への機械安全普及活動の一環として毎年度講演会を開催し、主要な国際規格を紹介する他、機械安全に関係する幅広い情報を発信している。

 今年度は「機械安全規格の紹介」と題して、2019年11月11日(月)に浜離宮朝日ホール 小ホール(中央区築地)において312名の参加者を得て開催した。

 本講演会では、日機連が国内審議団体であるISO/TC199(機械類の安全性)及びIEC/TC44(機械類の安全性-電気的側面)の概要と最新動向を紹介した。

 ISO/TC199は、山田陽滋氏(ISO/TC199部会主査 名古屋大学)より昨年12月に第1版が発行されたセキュリティ面についての指針(ISO/TR22100-4)を紹介し、「このTR(技術報告書)の直接的な対象者は、機械類製造業者ではあるものの、コンポーネントサプライヤ、インテグレータ、及び機械のユーザなど皆さんの協力がないとセキュリティの問題には対応できないと考えている」と説明した。さらに、その他の今年発行された規格及び改正された規格の動向を報告した。

 引き続き、星野晴康氏(トヨタ自動車)より、ISO13857(上肢及び下肢の安全距離)の第1版(2008年発行)と第2版(2019年10月発行)との違いについてFDIS(最終国際規格案)を基に紹介した。「両者の違いはあまりないものの、「リスクが低い」、「高い」の表現を廃止し、リスクアセスメントの具体的要素(危害のひどさ&発生確率)などの表現の変更があった」など説明するとともに、「表2 保護構造物越えの到達-高リスクの数値」が表す具体例をグラフやビデオを用いて分かりやすく紹介した。

 続いて、飯田龍也氏(オムロン)より、ISO/TR22053を紹介した。「このTRは日本が提案したものでISO/TC199/WG3で審議しており、同じWGで統合生産システム(ISO11161)も平行審議している」旨を説明した。また、「ISO/TR22053は、統合生産システム(IMS)における残留リスクをさらに低減するための支援システム“Safequarding Supportive System(SSS)-安全防護支援システム”であり、人間の不注意による事故発生リスクを低減するものである」旨を説明した。

IEC/TC44については、福田隆文氏(IEC/TC44部会主査 長岡技術科学大学)より、「IEC61496では光カーテン、レーザスキャナから始まり、人を検知するカメラや3D技術を使った技術を採用しており、現在はレーダーを使用した新しい技術の採用の検討を行っている」ことを紹介した。その他個別規格の動向について報告した。

 最後に、黒住光男氏(ジック)よりIEC62046(人を検出する保護設備)を紹介した。この規格は2018年に発行され、現在、2020年の発行を目指してJIS(JIS B 9963)作成審議を行っている。また、ミューティングセンサの使用例についてアニメーションを交えて紹介した。「日本の生産(工場)では保護設備(安全装置等)の使用は増えてきているが、保護設備の正しい理解、設置、制御接続、運用には不十分な部分が多く見受けられる。この規格は保護設備のユーザ、インテグレータの保護設備設置に役立つように作っているので、この規格を活用して設備安全対策に役立てていただきたい」、と述べて講演を終了した。

 講演後の聴講者アンケートに「略語がわからない」とご意見をいただきました。講演会に合わせて略語集を作成しましたのでご参考にしてください。その他貴重なご意見は今後の機械安全活動の参考とします。

 

アンケート回答結果
議事次第

 

[講演概要]

 

1.主催者挨拶 [日本機械工業連合会 宮崎標準化推進部長]

 

2.ISO/TC199の動向    (PDFファイル 2,166KB)(禁無断転載)

 

・ISO/TC199部会とは

・ISO/TC199の組織

・ISO/TC199の担当範囲

・ISO/TC199最近の活動

・まとめと今後

(参考) ISOとJISの対応表

 

3.上肢及び下肢の安全距離について(ISO 13857) PDFファイル 1,132KB)(禁無断転載)

・ISO 13857とは

 -適用範囲

 -引用規格

-用語及び定義

・上肢・下肢の安全距離

 -上肢の安全距離

 -下肢の安全距離

 -全身通過の考慮

補足 具体例

 

日本機械工業連合会  川池 襄部長
名古屋大学  山田 陽滋氏

古屋大学大学院  山田 陽滋氏

トヨタ自動車㈱  星野 晴康氏

 

4.統合生産システムに係わる規格の動向(ISO/TR 22053とISO 11161) (PDFファイル 558KB)(禁無断転載) 

・ISO/TR 22053の目指すもの

・TRの基盤となった検証システムとその結果

・ISO/TR 22053とISO 12100との関係性

・ISO/TR 22053とISO 11161との関係性

・Safeguarding Supportive System(SSS)の概要

・SSSの動作イメージ

・SSSのシステム構成時のよくある議論

・ISO/TR 22053規格開発状況

・参考情報-ISO 11161改訂の方向性

 

5.IEC/TC44の最新動向  (PDFファイル 242KB)(禁無断転載)

・IEC/TC44の担当範囲

・IEC/TC44の組織

・IEC/TC44部会(国内)活動概要

・最近の安全技術の動向

・JIS制定・改正活動

(参考資料)IEC/TC44の規格とJIS

 

 
長岡技術科学大学 福田 隆文氏

オムロン㈱  飯田 龍也氏

長岡技術科学大学 福田 隆文氏

 

6.(新しい)IEC規格

IEC 62046:2018(JIS B 9963:202X)の概要紹介 (PDFファイル 942KB)(禁無断転載)

・IEC 62046:2018-JIS B 9963:202X

 -概要及び経緯

-適用範囲

-保護設備の選定

-一般的なアプリケーションにおける要求事項

-特定の保護設備の特別なアプリケーションの要求事項

-点検及び試験

-附属書D(参考)

・最後にお願い

 

 

ジック㈱  黒住 光男 氏

 

 

  

ケイリン
この事業は、競輪の補助を受けて実施したものです。
 

           

                

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