講演会
日機連講演会
「機械安全国際規格の紹介 ―ISO14119及びIEC61496シリーズ-」を開催
日本機械工業連合会は、国内産業への機械安全普及活動の一環として、主要な国際規格を紹介する講演会と共に、機械安全に関係する幅広い情報を発信する講演会も毎年度開催している。
今年度は「機械安全国際規格の紹介」と題して、平成26年12月4日(木)に東京証券会館ホール(中央区日本橋)において282名の参加者を得て開催した。
本講演会では、初めに弊会が国内審議団体となっているISO/TC199(機械類の安全性)及びIEC/TC44(機械類の安全性-電気的側面)の最新動向の紹介を担当部会の主査が行った。ISO/TC199では、本年4月に日本がホストになり開催された国際会議の内容も紹介した。 続いて、ISO 14119(インターロックガード)第2版が2013年に発行され、規格の概要と改定経緯等を交え、改定概要について紹介した。関連文書 ISO/TR 24119では、フォールトマスキングの例をISO/TS 19837ではトラップドキーシステムについて紹介した。 最後に、IEC 61496(ESPE:電気的検知保護設備)シリーズの概要とIEC 61496-1,2,3,4の改定概要について紹介した。IEC61496-4については、さらに4-1(一般要求事項)、4-2(背景パタンを用いたセーフティカメラシステム)、4-3(ステレオカメラを用いたセーフティカメラシステム)に分かれており、その中で、4-2については日本からの提案で開発されたことが紹介された。
講演後の聴講者アンケートでは、回答者の93%から参考になったと評価された。皆様からいただいた貴重なご意見は今後の機械安全の活動の参考とする。
[講演概要]
1.主催者挨拶
[日本機械工業連合会 宮崎標準化推進部長]
2.「ISO/TC199の動向~東京総会をおえて」 (PDFファイル1,020KB)(禁無断転載) [山田 陽滋氏 名古屋大学 教授] ・ISO/TC199部会とは ・ISO/TC199の組織 ・ISO/TC199の担当範囲 ・ISO/TC199最近の活動 (⇔国内委員会の対応活動) ・東京総会ホスト ・主な規格の策定動向 ・まとめと今後
3.「IEC/TC44の動向」 (PDFファイル334KB)(禁無断転載)
[福田 隆文氏 長岡技術科学大学 教授]
・IEC/TC44の担当範囲 ・IEC/TC44の組織 ・IEC/TC44部会(国内)活動概要 ・IEC/TC44:技術の動向 (下層が今後の重要技術) ・最近の安全技術の動向 ・IEC/TC44関連規格に対応するJIS制定・ 改正活動 ・おわりに
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名古屋大学 山田 陽滋氏
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長岡技術科学大学 福田 隆文氏
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4.ISO 1IS4119(インターロックガード) (PDFファイル936KB)(禁無断転載) [関野 芳雄氏 IDEC(株) 安全標準化・推進グループ] ・対象となる規格 ・ISO14119の改定 ・ISO14119の位置付け、主な役割 ・第1版と2版の比較 ・ISO14119:2013の概要 ・インターロック装置の形態とタイプ別の紹介 ・ロック解除の種類、無効果の防止 ・ガードロックに関する要求事項 ・付属書A~F ・ISO/DTR 24119:2014 ・NWIP ISO/TS19837
5.IEC61496(ESPE:電気的検知保護設備)シリーズ (PDFファイル912KB)(禁無断転載) [黒住 光男氏 ジック㈱ 技術サービス部 カスタマーサポート システムエンジニア] ・IEC61496シリーズの対応 ・IEC61496-1 一般要求事項 ・IEC61496-2 セーフティ光カーテン/ビームセンサ等 ・IEC61496-3 セーフティレーザスキャナ ・IEC61496-4 セーフティカメラシステム ・IEC61496-1,2,3,4シリーズ改定の概要 ・IEC61496-1,2,3,4 ・IEC61496-4-2 背景パターンを利用 ・IEC/TS61496-4-3 ステレオ画像を用いた3D(立体)の検知ゾーン ・その他
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